2014.8.21-9.1
ご無沙汰しておりました。はい。生きております

ちょっとタイトな夏の仕事に押されてようやくレポートをかけるようになりました。
そうなんです、行ってきました!ツール・ド・モンブラン





夏場に北半球の海外の仕事はなかなか出れないもので、
今回とあるお客様からチャンスをいただき、
念願のヨーロッパ仕事2回目へ行くことが出来ました。
羽田からドバイ経由でジュネーブへ

着いた日も、最高にお天気が良く、歓迎してくれました。
街から見える山々が高いこと、高いこと。感動しっぱなしです。。。
到着して二日目。
この日は足慣らしでハイキングへ。
歩く前に観光!
ということで2つのロープウェイを乗り継ぎ、エギュ・ドゥ・ミディ展望台へ一っ飛び。
しかし!!
不安をよそに山頂駅へ到着すると見事に雲海の上へ





モンブランの大歓迎に、みんなのテンションもMAX





寒いけど写真撮りまくりです。
現地ガイドの姿にとっても感動した瞬間でした。カッコイイ・・・!
憧れますねぇ〜。
こんな壮大な景色の中、ガイドの仕事が出来るなんて考えただけで幸せですね。
いや、登れるだけでも、ですね。
午前中いっぱい展望台とその施設を楽しみ、ランチをしてから降りました。
午後はちゃんと足慣らしにハイキングへ。
中間の駅からモンタンヴェールまで歩き、山岳鉄道で帰る。
そしてついにTMB一日目。
良い天気に恵まれ、格好のスタートを切る。
青い空に、アルプの緑、そして彩る花・花・花。
この季節でも十二分に高山植物を楽しめました。
最初の峠・ボンノムのコルへ。
ここまででも色々な変化が見られ、歩いては後ろを振り返り変化を楽しみました。
中央右の岩の中の黒っぽいやつです。
結構たくさん現れてくれ、北海道でいうナキウサギウォッチングの様な感じでした。
ナキウサギと比べれば、何倍も大きく見つけやすいです。
峠から1hほど歩き、ボンノム小屋へ。
フランスの標準的な山小屋だそうです。こぢんまりしていて、眺めも抜群。
TMB二日目。
ちょっと調子が狂う感じでしたが、山間ということもあり、7時頃の空。
次の峠・フールのコルまで登り、その後、ズドーンと下り・・・。
画になる場所に・・・、
そして下っていくとカウベルの音がにぎやかに聞こえてきました。
僕が牛舎で働いていた経験を嗅ぎ取ったか、この子にずっとつけまわされました(笑)
ずぅっと下ってグラシエの村へ。
チーズ工房が有名で、見学&試食。
味のあるおじさんが一人薪をくべながら作っていました。
チーズも美味。
モッテ小屋を通過し、セイニュのコルへ。
第3の峠は、フランス・イタリアの国境でした。
あいにく天候は崩れ、真っ白な中、イタリアへ踏み入りました。
するとまたまたにぎやかな、ベルの音が・・・・・。
突然羊の大群が高山帯に現れたではありませんか。
現地ガイドのアルメルが教えてくれましたが、ヨーロッパではオオカミがいるので、イタリアではきちんと羊飼いが面倒を見ているそうです。ではフランスは・・・・・?と聞くと『・・・non』。初日にみた超大群は確かに羊のみでした。。。こっちの方がオオカミが現れる率が高いのかも?
無事にエリザベッタ小屋へ向かっていたのですが、トラブル発生

Tさんの登山靴が挨拶をしているではありませんか・・・!!
きっちり修理をして、無事に小屋へ辿りつきました。
翌日は針金+テーピングとガッチリと補強。
イタリア初日のトラブルを乗り切り、小屋でゆっくり過ごしました。
TMB3日目。
夜のうちから風が強まり、更には大粒の雨が降り注ぐ大嵐・・・

この日のコースを諦め、2hほどでサクッと切り上げクールマイヨールまでバスにて

ところがどっこい!このバス、めちゃめちゃ荒い運転で鍛えられました・・・(笑)
無事に到着し、ホテルも早めにチェックインさせてくれ、ホッとひといき。
街へ繰り出し、ランチタイム

『イタリアはどこで何を食べても旨い』という親方の話通り、昨日の小屋からして美味。
街場のレストランですから、尚のこと楽しみにしてのランチタイムでした。
数種類のピザとサラダをみんなでシェア。
そして夕方、Tさんの足に合う靴を求めてメインストリート沿いにあるお店を歩き回る。
最後の最後に行ったお店に日本人型の足にかなりしっくりくる一足と出会う!!
良かったぁ~。靴の買い物は最重要ですからね。妥協しなくてよかった。
TMB4日目。
この日は休息日。
街はTDSというトレランレースの出発とあって、朝も早よから大盛り上がり。
大音量のマイクの声と音楽、そして中継のヘリコプターの音に起こされました。
僕らは朝食後、アオスタへ観光へ。
古い歴史を持つ街で、見ごたえ満点でした。
いろんなお店が立ち並んでいて、歩くだけでもいい感じ。
観光も大満喫できた一日。
TMB5日目。
いざ!再開。
イタリア側から見たモンブラン。名前もイタリア語に。
こちらから見ると岩壁の様でで、また一味違って良いです。
後半戦も良い天気からスタートできました。
この日はイタリア・スイスの国境となるフェレのコルへ。
途中からはグランドジョラスも顔を出し、今回最高の展望でした。

そして峠に上がって何と1hランチタイム!!
爽やかな風に吹かれながら、最高のランチでした。
そんな中、せっせとスケッチをしていたTさん。
靴も絶好調で、趣味も絶好調!!
午後はスイスへ。
ラ・フーリという街へ向かう途中、マウンテンバイカー達が追い越して行きました。
いつかやってみたいですね。
TMB6日目。
バスも利用し、歩みを進めます。
途中ボヴィーヌという小屋に立ち寄ったのですが、小屋の前に牛・牛・牛。
と思っていたら、群れの中でいきなり闘いが始まり迫力満点。
お願いだからこっちに角を向けないでね・・・と通過。
牛を眺めながらゆっくりランチをしていると、イタズラ小僧現る。
この日はフォルクラ峠という車も頻繁に通る峠に宿泊。
ここはレースの通過点となっており、沿道の応援も盛んでした。
TMB7日目。
ついにフランスへ帰る日がやってきました。
天候は曇りでしたが、みんなの足並みは順調・順調。
途中途中、確かに馬糞のようなものが・・・と思っていたら、彼らのものの様でした。
荷物を背負ってくれる反面、ときどき歩きたくない!と反抗してくることもあるそうなので、一長一短だとか・・・(笑)
バルムのコルというスイス・フランスの国境となる最後の峠を登り切り、
フランス側に入ると急に晴れ渡り、シャモニー谷とモンブランが出迎えてくれました。
最高のフィナーレ!!そして中間駅にあるレストランがこれまた最高。
ゆっくり1h位、最後の展望ランチタイムを楽しみました。
シャモニーへ無事に帰ると、
街はUTMBという168kmのレースのゴールラッシュに湧いていました。
ちょうど僕らが中心部にたどり着いたとき、2位と3位のランナーがゴール!
そこらじゅうの人々が大騒ぎで熱狂的な時間でした。
その後、日本人最速のランナーの姿を見ることも出来ました。
歩きも観光も大満喫の12日間。
帰国後は久しぶりの時差ボケに打ちのめされましたが、本当に充実のツアーでした。(YOU)