10月20日〜23日
今月上旬、地震の影響により下の廊下のルートが崩落し、通行止めになりました。
最終のご案内がお客様に届いてまもなくの出来事。
不運にも、落石に巻き込まれて亡くなった方のご冥福をお祈りさせていただきます。
急遽変更せざるを得なく、この間の阿寒の帰りから考えて考えて考えて……

行きは羽田から、帰りは富山からと足が決まっていたので、出来ることにもある程度制限が掛かってました。
が、突然の変更ですから、今回は思い切って趣向を変えて、
@紅葉・山はもちろん満喫
A温泉三昧!
Bゆったりとした山旅
の3拍子に焦点をあて、考えてみました。
初日は長野INし、葛温泉は『高瀬館』に宿泊。
紅葉が燃えに燃える山麓にある静かなお宿で、いいところでした^^

大町から見た鹿島槍。
二日目。
僕が思うにこの日は絶対晴れる日

。
なぜかといいますと、過去に2回、10/20から下の廊下に来たことがあったのですが、2回とも、そして3回目も快晴



きっと晴れる日なんです

高瀬館からタクシーで七倉ダム経由、高瀬ダムへ移動。
『ロックフィルダム』という作りの高瀬ダム。建設に当たって掘り出た巨岩を利用して岩のピラミッドを作り出し、なんとその底辺は630mあるそうな



そんな巨大ピラミッドの斜面の道をタクシーで登り上がると、そこは紅葉のパラダイスでした


幸先のいいスタート!!
東電の管理道路ということで、立派なトンネル・砂利道を歩かせていただき、奥へ。
目指すは湯俣温泉(この前の週で冬季閉鎖)、そして1922年天然記念物指定の『墳湯丘』。
歩き始めて間もなく…。何かを発見


赤ちゃんの手みたいな、猿の足跡ならず手跡。
これは可愛く珍しいものを見させていただきました


進むほどに、紅葉も盛り上がりを見せる。
カメラを取る手にも力が入り、落ち葉でガサガサの道を気持ちよくトレッキング。
1時間の予定が30分程オーバー(笑)すでに満喫系

途中なにやらおいしそうな匂いが…。
そうです。あれです。えぇ〜っと、そう。そう!桂の木(笑)
ところどころ、とっても立派な株があり、あたり一面カラメル臭。

お腹すかせてくれました。。。(笑)
ということで、途中の川原で休憩。

自然の唐松が北海道にない姿を見せてくれました。
そして、この川原、とってもキレイな白い砂がたくさん!珍しいですね。川ですよ、川っ!
更には川で手を洗うとほんのりヌルヌル。まるで温泉

みんなで意味もなく手を洗いました(笑)
更に歩いて、湯俣温泉に到着。

目指すは墳湯丘。あと10分!!
吊り橋を渡って、ロープに掴って下って、渓谷を沢沿いを進むと…、、、
ありました!!

天然記念物『墳湯丘』〜!左は直径5mほどある巨大な親分。
右はなんとも変わり者。沢の中でひんやり。直径2mほどの子分。
どちらも頂点から温泉が湧き出ており、これまた熱そう

沢の水を味見してみたら、見事に温泉味っ!
帰りの時間制限が16:30ということもあり、ここいらで折り返し。
天然記念物を眺めながらサクッとランチして、帰りました。
帰り道は同じ道を戻るわけなのですが、最大の見所はここにありました。
秋ということで、日も短く、これがいい仕事をしてくれました

13-14時でもう日差しが傾きだしていたお陰で、紅葉が更に彩られていたのです。
午前に見られなかった色合いに囲まれての帰り道。
同じ道とは思えませんでした



無事に下山して、この日は大町温泉郷・『かしわ荘』へ。
かわいい

が玄関先でお出迎え。粋な猫です。招き猫?!
今シーズンの紅葉見納め?トレックに乾杯っ


連日食べきれましぇ〜ん(笑)嘘です。
3日目。天気予報とタクシーの運ちゃんの話はあたり朝から

どうやら猿がたくさん出てくると、雨になるそうです。たしかに高瀬渓谷からの帰り道、たくさんいました。
朝

してると、窓の外に、しかも屋根の方から黒い影がたくさん飛んでいく。そして天井からドンドンと何やら聞こえる。。。
外を見ると、猿の群れがかしわ荘を占拠しているではありませんか



余談ですが、運ちゃん曰く、この話をとあるお客さんにしたそうです。
運:『猿がたくさん出てくると天気が崩れるんですよぉ〜。下手な気象庁よりあたるんです。』
客:『えぇ〜っ!!本当ですかぁ??僕、気象庁で働いてるんです。。。』
運:『………


』
それはさておいて、この日の計画は立山での登山。
移動開始頃から、雨脚は弱まり、扇沢ではもやと紅葉の幻想的な姿が。
トロリーバス、トロッコ列車、ロープウェイを乗り継いで室堂へ。
黒部湖平駅では、『アルペンルートのきみまろ』と呼ばれているであろう饒舌な駅員さんの見事な説明を楽しむことが出来ました。いつかはあんな風にガイドしてみたいものです…(笑)
立山に着いたら、この有様…。

とりあえず合羽を着てみくりが池温泉へ。
風も強く、『ん〜…。。。』と言った感じ。
しかぁし!!天気予報によると、富山は午後から晴れ!!
そうです。天気予報をも覆す力がどうやら我々グループにはあったらしく、
荷物を預けて準備をしている間に、雨雲はどこかへ…




風はやや残るものの、見事に展望が開け、登山開始。
目指すは雄山・大汝山あたり。
標高が高いだけに紅葉は終わっていましたが、山の雰囲気はGood。
時折見える剱岳の姿や展望を楽しみながら、ゆっくりゆっくり登ります。

絶景のランチタイム!!

大汝山まで足を伸ばしてきました。
雄山ではみんなでこれからの安全登山を祈願しての下山。
後立山の展望も抜群。これが見えなきゃ来た意味がないっ!!本当に恵まれました。
標高2500mのみくりが池温泉も大満喫。
連日、夕方、夜、朝と3回ずつ

三昧!!
4日目。この日ばかりは強風&ガスの朝。
室堂駅へ向かって歩いていくと…、、、

駄目押しのプレゼント??


何と、雷鳥の群れ。10羽もいました。だいぶ白くなってきてますね。
なかなか逃げず結構近くで見ることができました。一同大盛り上がり



立山駅へ下ったら


。暑いの何の。Tシャツで過ごしてました。
最後は富山を楽しむべく、立山カルデラ砂防博物館、立山博物館を見学。
どちらも山を終えてから見学すると分かりやすく、もっと時間を取りたかった…のが本音。
ドライバーさんのはからいで、『富山といえば、薬でしょっ!』ということで、

立派なかまえの『越中反魂丹』。薬屋さん見学。

ここにもきみまろさんみたいな男性がいて、反魂丹の作り方を見せてもらいました。

登山者の愛用品、芍薬カンゾウ湯発見!
これは札幌で買うより、値がありそうだなぁ〜。
そしてそして、旅の〆は『食』!
旅行の楽しみの重要なポイントの一つではないでしょうか。
富山といえば…、
日本を代表する北アルプスを背に広がる扇状地。
そしてアルプスの恵み、『清流』がもたらす極上のお米。
暖流と寒流が入り混じり、四季を通じて豊富な漁業資源がある富山湾。
美味しい『お米』と新鮮な『魚』。
この組合せといえば…………、、、、、『お寿司』です



ということで、旅のラストは富山を代表する(?)お寿司屋さんの一つ、『きときと寿司』へ。
『きときと』とは『新鮮』という意味だそうです!
光物が苦手な僕ですが、知ってしまったんです…。
それは屋久島や九州本土へ行った時のこと。ご当地のお魚である『首折れ鯖』や『関鯖/鯵』を食べてみたんですが、新鮮な光物がこんなに美味しいとは…




富山でも、鰤の出世前である、

『ふくらぎ』。美味!
地域が変れば魚の名前も変るので色々な魚にみんなでトライ!
中でも全メンバーに一番好評だったのが、こちら↓↓

『白えび』!!
美味しいネタばかりで、食べ過ぎること間違いなし

進む手に終止符を打ち、11皿でランチ終了〜。
下の廊下へは行けなくて残念でしたが、
変更して紅葉・天候・展望まで味方に付いてくれました。
来シーズンのコース復旧に期待して、また来年!!
よろしくお願いいたします。 (YOU)